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鍼灸を受けられる接骨院選び

・接骨と鍼灸の歴史

接骨院というのは、ほねつぎ院、整骨院などとも呼ばれていますが、骨や関節、筋肉の痛みや歪みを整える施術を行う施術所のことを言います。東洋医学のプロフェッショナルとして、柔道整復術を行います。柔道整復術の歴史は古く、戦う技だけではない柔道の技術の中の一つで、戦いと表裏一体となったものです。柔道を学ぶなかで関節や骨、筋肉を痛めた時にいち早く治すために使われたものでしたが、外科手術の西洋医学とは別の考えや歴史を持って、現在まで引き継がれてきました。
現在でも打ち身や捻挫、関節痛といった骨や筋肉の不具合を治す技術として接骨院や整骨院があります。保険適用となるものとならないものがありますが、西洋医学との連携で効果を上げています。
鍼灸に関しても、その歴史は古く、日本には漢方薬よりも以前にきたものと考えられています。こちらも柔道整復師と同様に、はり師、きゅう師という国家資格をもった人が施術にあたります。

・接骨院での鍼灸メニュー

接骨院などでは鍼灸を取り扱うことも多いのですが、機会がないからメニューは受けたことがないという人も多いでしょう。鍼灸メニューは主に名前のとおり、「鍼(ハリ)」と「お灸」から成り立っており、ほとんどの人は聞いたことがあるはずです。
鍼治療は、細い管のようなものに入れられて、それを肌に置いて上からトントンと軽く押すように刺入されます。皮膚の痛みはごく少なく、ハリを刺入した後はすぐに抜く場合と刺した状態で振動をハリに与えたり、低周波の電気を流したりして、患部を刺激する場合などがあります。
一方お灸は、直接体に艾を置く直接灸、体と艾の間に何かをはさんで熱を緩和して行う間接灸という種類があります。直接灸は肌に艾を小さくまとめたものを置き、火をつけます。間接灸は、肌の上に直接艾を置かないため、体に伝わる熱が優しくなります。直接灸は刺激が強いことも多く、一般的に多く使われるのは、現在では間接灸の方となっているようです。

・鍼灸で使われる道具

鍼灸の施術で使用される道具について説明します。まず鍼治療に使用される鍼は、主にステンレス製のものです。太さは0.1から0.3ミリ程度のものが多く、長さは4センチ程度のものから、中には8センチという長いものもあります。これらは体の部位や不具合の原因となる場所の深さなどによって使い分けられます。
お灸で火を点けるのは、艾(モグサ)と呼ばれるもので、これはヨモギの葉の裏の繊維を乾燥させて作ったものです。品質や産地などによって値段が異なり、中には大変高価なものもあります。
鍼灸の施術は、老若男女、スポーツをする人からも幅広く支持を受けています。特に鍼治療は近年では、多くの治療院で取り入れられ、人々の間で身近な存在となりつつあります。接骨院で鍼灸の治療を受けたい場合には、どのような施術を行っているかを調べて、自分の好みの施術を選びましょう。