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腰痛に効く、鍼灸の効果・効能

・つらい腰痛を治すために

腰痛は、慢性的にその症状を訴える人が多いもので、なかなか治りにくく、私たちを苦しめます。立っていても、座っても、また日常生活のなにをするのにも、苦痛を伴い、活動の幅を狭める恐れすらあります。つらい腰の痛みは、そのつらさから私たちの体の動きを制御し、不自然な姿勢を強いて、さらには体の他の部分が腰に多くのダメージを与えることもあります。腰の痛みから解放され、また本来の健康な体を取り戻すために、いろいろな治療や施術を、多くの人が試しています。
腰痛を改善するのに効果的な方法のひとつとして、鍼灸治療があります。はり治療は、筋肉や神経、関節の痛みに鍼を打つことで、刺激を与えて改善させます。灸は温熱の力で体を整え、血流やリンパの流れをよくして、痛みを緩和し、体のバランスを整えます。また鍼灸と一緒に行われることが多いマッサージも、筋肉を揉みほぐし、極度の緊張状態から開放させ、リラックス効果が期待できます。

・腰痛と鍼灸の施術

腰の痛みは、腰の筋肉や骨、神経などが起こす不調から始まるものが多く、それ以外にも内臓疾患が原因のものもあります。腰の筋肉や神経、骨が関係している腰痛にも、慢性のものと急性のものがあります。慢性のものの原因として、腰の筋肉が強い緊張状態になってしまっている、長く使わなかったことによってその部分の筋肉が弱くなっている、同じ姿勢を続けていることや運動不足のために血流が悪くなっている、などが考えられます。急性のものには、ぎっくり腰のように急激な刺激と負担が腰に与えられ、その部分の筋肉などが傷つけられて起こるものがあります。
これらの痛みを改善するために、よくはりや灸を用いるのは、その施術が血流やリンパの流れを正常化させる効果が期待できるためです。運動不足や現代社会のストレスなどの精神的な原因から停滞を始めた腰や体の血流などを、これらの刺激によってもとの健全な状態に戻します。

・腰の痛みから解放される

つらい腰の痛みから完全に解放されるためには、長期にわたってゆっくりと治療、施術していくことが大切です。はりや灸、マッサージなどで行われる施術は、行っている最中も心地よいと感じることが多く、行ったあとは、痛みが軽減されていたり、筋肉の緊張が幾分リラックスしたりしているように感じるかもしれません。しかし、一時的に治ったように感じる腰の状態も、また同じような生活習慣を続けることや、長期にわたり歪んでしまっていた状態に戻ろうとする力によって、また悪くなることもあります。それを改善するためには、治療院に定期的に通って、良い状態に戻し続けてやることが大切です。もちろん、悪い生活習慣、運動不足や長い時間の同じ姿勢や無理な姿勢を自分から改善していくことも必要です。鍼灸治療などで体の中から状態を整えていき、自分も生活改善で腰に良いことを意識して行うという、治療院との二人三脚によって効果をさらに上げることが期待できます。